VisualStudioでATSプラグインを作るときに真っ先にやること

bveでATSプラグインを作成するに当たって
プロジェクトを作るところからやる場合に最初にやっておくといいことを書いていこうと思います。

 

・モジュール定義ファイルの作成と参照の設定

これはやっておかないとせっかく定義した関数が実行されません。
まず最初にやっておきましょう。defファイル自体の説明については割愛します。
設定方法はメニューバーのプロジェクト>XX(プロジェクト名)のプロパティ からプロパティページを開き 構成プロパティ>リンカー>入力>モジュール定義ファイル より設定します。

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構成毎に設定する必要があるため参考画像では設定する構成が"debug"となっていますが
"全ての構成"にしておくとまとめて設定出来るので便利です。

 

・dllexportの設定

atsplugin.hを使用してATSプラグインを作成する際はATS_EXPORTSというプリプロセッサを定義しておかないとビルドが通らないので設定します。
設定方法はメニューバーのプロジェクト>XX(プロジェクト名)のプロパティ から
プロパティページを開き
構成プロパティ>C/C++>プリプロセッサ>プリプロセッサの定義 より設定します。

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これも構成毎に設定する必要があるため設定する構成を"全ての構成"にしておくとまとめて設定出来るので便利です。


・デバッガーの設定
これを設定しておくとbveを実行しながらどの変数がどういう経緯で値が変化してくのかというのをコード1行毎に追いながら確認していくことが出来ます。
何も知らなかった頃は確認用のコードを追記してpanelに反映させたりして確認してました

設定方法はメニューバーのプロジェクト>XX(プロジェクト名)のプロパティ からプロパティページを開き 構成プロパティ>デバッグ>コマンド にbve5のexeのパスを指定します。
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デバッグ中はこんな感じで変数や関数の呼び出し履歴が見られるのでプラグインの動きを確認することが出来ます。
デバッグを行うには(正確にはデバッグ中にブレークポイントに引っかけるには)pdbファイルを生成する必要があります。
デフォルトでは自動で生成されるので問題ないですが、構成がReleaseの場合でも生成されるようになっておりpdbが生成される場合生成した場所のフルパスがdllに埋め込まれます。
公開するファイルをビルドする際は生成しないように設定を変えておきましょう。

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設定方法はメニューバーのプロジェクト>XX(プロジェクト名)のプロパティ からプロパティページを開き 構成プロパティ>リンカー>デバッグ>デバッグ情報の生成 を"いいえ"設定します。

 

とりあえずこれくらい設定しておけば下準備完了です。
ガンガン作っていきましょう。